SOMETIME CYCLES

BIKES

今すぐ乗れるOLD MTBたち

「10万円以内で走り出せる」をテーマに、
1980〜90年代につくられたOLD MTBをセレクトしてリペア&カスタム。
すべて見て、触って、乗り比べることができちゃいます。

日米富士 Mt.Fuji
1989PICK

日米富士

Mt.Fuji

日米富士(現在のFuji)がつくっていたATB(All-Terrain Bike/商標やマーケティングの関係で、当初日本国内ではMTBをこう呼んでいたらしい)。 サムタイムサイクルズ的には珍しいクロモリ×ホリゾンタルフレームの正統派OLD MTBです。元々レストア済みの個体をオークションで入手。が、タイヤやハンドル、ブレーキ類がしっくりこないまましばらく保管してました。 その後、kuwaharaから発売されたelk barにインスピレーションを得てカスタムを再開。タイヤはSimWorks Super Yummy、ブレーキはダイアコンペの現行品、サドルはデッドストックで発掘した日米富士の当時モノ(たぶん)をインストール。これだけで印象も乗り味も一新されたから摩訶不思議。 カスタム前はもったりぬるぬるしていた乗り味が、急に素直になったんですよね。ローンチ直後のInstagram投稿ではサムタイムサイクルズでは最大の約900いいね・10万PVを獲得。海外(特にインドネシア)からのメッセージもたくさんいただきました。

MIYATA RIDGE RUNNER
1990-1993PICK

MIYATA

RIDGE RUNNER

かつてMTBレースシーンを席巻したRIDGE RUNNERの中位モデルの個体を発掘。その時点でフロントシングル・グラベルタイヤなどモダンなライトカスタムが施されていて整備もバッチリ。走りは軽快そのものでした。 が、当時、「スクランブラーバイク(エンジンが付いている方のバイクの世界においてオン・オフを交差=スクランブルできるスタイル)」っぽい自転車がつくりたかったサムタイムサイクルズは、ベロオレンジのクランカーバーを投入。出回り始めたばかりだった「JACK BIKE RACK」を組み合わせてみまして。 これがハマったわけですよ。日常からちょっとした山道まで何でもこなせるEveryday & Every Sceneなバイクに仕上げた好例となりました。 また、元々あるグラフィックのカラーリングを起点にパーツをコーディネートしていくという、サムタイムサイクルズの基本スタイルが確立したのもこのRIDGE RUNNERからでした。 その中でも注目はサドル。パンチングレザーというレアな素材使ってますが、実はこれ、おそらくセライタリアのコピー品です笑。Amazonで2500円くらい。めっちゃチープなんですがなぜか私のお尻にはジャストフィットで、50キロだらだら乗ってもあんまり疲れないんですよね。 あとクランカーバーには欠かせないオープンタイプのメーカー不明ステムですが、これもヤフオクで1500円でした。と、このように、チープなパーツもちょこちょこ混ぜる面白さがあるなあと。(ぶっちゃけ、一番高いパーツはフロントラックですからねえ)と、まあ、OLD MTBのいろんな魅力に気付かされた一台なんですよね。

SCOTT Vantage M35
1990sPICK

SCOTT

Vantage M35

神奈川県某所にあるリサイクルショップで発掘してきた謎多き1台。推定1990年代前半〜半ばくらいのスポーツ志向MTB。アルミフレームにクロモリフォークの組み合わせでノーマル状態の実測値が10.5キロくらい(※MTBとしてはかなり軽い部類)。コンポやホイール、ハンドル回りもけっこういいモノ使っていました。 ほぼ未走行状態のまま室内保管されていたため外装ピカピカ。キャンディカラーギラッギラのバカっぽい外観が最高!なバイクなんですけど、ショップスタッフ曰く、「仕入れたときは煙草のにおいとヤニがひどくて…清掃が大変だった」とのこと。(確かにノーマルのグリップはちょっとクサかったかも)おかげでめちゃくちゃお安くゲットできました。 ただ、ネットでもあまり情報は出てきませんでした。東欧のフォロワーさんから「俺も同じやつ乗ってるYO!いくら調べてもM35はカタログにさえ乗ってないんだYO!」みたいなメッセージをいただきまして。で、議論を重ねた結果、「どこかの国で限定的で展開されたローカルモデルではないか…」という結論に達しました。 さて、カスタムです。まず、スポーティーだったハンドル回りをNITTOのHi-barでイメージ一新。タイヤはULTRADYNAMICO、サドルはけっこうレアなゲイリーフィッシャーのビンテージモノ、ペダルはMKSのクマ罠…と、実はいじったのはこれくらいなんです。なぜならほぼ新車だったため劣化による換装はブレーキシューくらいで済んじゃったんですよね。でも、一気に本格スポーツ車だったM35がカジュアルなストリートバイクになってしまいました。 しかし、乗ればわかるんですけど、見た目が変わったとて、どこまでもスポーティなんですよ。とにかく軽い。で、クロモリにはない少し硬質でドライな乗り心地があるのも面白いです。OLD MTBの世界の奥深さを知る意味でも、ぜひ一度、レンタルで体験してもらえたら嬉しいです。

ARAYA Muddy Fox FM26 PRO ALA
1992

ARAYA

Muddy Fox FM26 PRO ALA

「山で気兼ねなく遊べるOLD MTBを」。そんなコンセプトでそこそこ使用感のある個体を確保。太めのアルミフレームとDEORE XLコンポの組み合わせから、中上位のスポーツ機種であることが推測されるMuddy Foxくんに太めのダートタイヤをセット。ステムはオリジナルをそのまま生かして、やや広めのフラットバー、simworks「Big Little Nick Bar」を実装して、Alpineの当時モノサドルをオン。塗装のはげなどをタッチアップで補修してラフに仕上げました。 元々、そこそこキズが多いので、山でコケても気にならないし、スタンディングでジリジリくだる感じも楽しい。いざとなったら担いだり押したりもできる。そんなMTBらしいMTBです。

GARY FISHER SUPER CALIBER
1998

GARY FISHER

SUPER CALIBER

「アメリカのお金持ちな酪農家が趣味の草レース用に購入。その後、納屋にしまってあったものを孫が見つけてパンプトラックで遊ぶために魔改造した自転車」という架空のストーリーを描きながらカスタムした1台。あと、もう一つ、インスピレーションとしてあったのはkawasakiのモトクロッサーだったりもします。 実際、販売されていた1998年当時の価格はなんと約300,000円。ガチなレース志向マシンです。で、これまでのオーナーたちは正しくダートでぶん回していたようで、そこら中傷だらけで、塗装もハゲまくり。でも、それらのダメージが「味」どまりだったのが幸いして、乗った感じ大きな歪みなどはなく、快適そのもの。ただ、コンポとかチェーンは見るからにアウトでした。 パーツを集めるのが面倒になった……というのもありますが、「これ、シングルスピード化したら面白いおもちゃになるんじゃね?」というアイデアが浮かびまして、コケても気にならない「パークライド用OLD MTB」にしようということでカスタムを進めました。 主な変更点はタイヤ、ハンドル周り。特に気に入っているのはNITTOのsync barにVANSのグリップの組み合わせですね。やや鬼気味のライズは、スタンディングがばっちりハマるんですよ。パンプでプッシュ・プルの練習している初心者にはピッタリ。あと、ボロいとは言え、サスがある/ないの違いを体感できて面白かったりします。 軽くて、取り回しがよくて、ちょっとした街乗りから、パンプまでラフに楽しめるゴキゲンな1台。ご希望があればレンタル+パンプトラックもご案内しますよ〜

BRIDGESTONE WildWest MudRock MR-4
1989-1990

BRIDGESTONE

WildWest MudRock MR-4

MudRock MR−4とは、BRIDGESTONEを代表するMTBブランド「Wild West」の派生モデル。だいたい1989〜1990年頃の製品だそうです。 当初、ビビッドなカラーリングに心奪われて落札。なんと愛知県の某有名ヤフオク出品者のもとまでクルマを飛ばして引き取りに行ったのですが……実物の塗装補修が気になり、ちょいちょい直しているうちに引っ込みが付かなくなって気がつけば全剥離!デカールトレース&復元!!全塗装!!!!フレーム以外全取り替え!!!!というフルレストア沼に突入しておりました。 元々エントリーモデルだったことも加味して、パーツは「ふつうのもの」を中心にチョイス。フロントはシングル化しつつも、TANGEのヘッドパーツ、SHIMANOのBB、DX系のハブ、ダイアコンペのブレーキなど、「普通に探せば買えるレア度」で構成しました。まあ、このARAYAの黒リムは滅多に出ないでしょうが…… ハンドル周りは個人的に大好きなNITTOのPW30+SIMWORKSのBig Little Nick Bar。タイヤはちょっと珍しいDMRのMOTO−DJ(26×2.20)。小物はグラフィックカラーに合わせてピンクでまとめました。(フレームバッグは当時モノです) 乗ってみると、さすがフレーム以外はほぼ新品なだけあって、新車かよ!というクセのなさ。テストライドで60キロほど遠征してきましたが、全く問題なく完走できました。

岩井商会 Clash West
1990s

岩井商会

Clash West

「見たこともない謎のデッドストックフレームが出品されてる!しかも安い!」というところまでは記憶にあるのですが……朝起きたら落札されていました。 あとからこの件をSNSに投稿したところ、なんと製造に関わっていた方からの情報が。1990年代前半のATBブームの頃、京都の岩井商会さんが製造していたエントリー向けフレームだったとのこと。ディレイラーハンガーはついていない(つけられますが)ので、「シンプルにシングルスピードATBとして仕立ててみよう!」ということになり、在庫+中古品でパーツを構成。 ホイールは未走行品のシングル用(メーカー不明)。ハンドルはかつてMt.FujiについていたNITTO B802。ステムはちょっと贅沢してNITTO VAN stem とmtc-013コンバーターで黒づくめに。タイヤはMudRockでも使用したDMRのMOTO−DJ(26×2.20)をチョイス。カラーリングは黒×イエローのバランスをみながら、たまたま手に入ったkuwaharaの復刻版(でも絶版)をオン。ワイヤーとグリップもイエローで揃えてみた結果、なんとも言えないキッチュな雰囲気を醸し出すことができました。でも、最大のポイントは、技術顧問である戸田橋サイクルワークスさんの店頭で見つけた「普通のベル」。これがあることで、一気に脱力感が出て、いい感じにまとまった気がします。 何も考えずに走れるシングルスピードならではの気楽さが、重量(推定12キロちょい)では計れない軽やかさを生み出す感じ。たまらないですよね。おもちゃと移動手段を足しっぱなしにして割り忘れたような、そんな1台に仕上がっております。因みに販売もしているので、レンタル試乗で検討したい方がいたらお問い合わせください。

SCOTT Impulse
1994

SCOTT

Impulse

似たような色のSCOTTを所蔵しているにも関わらず、つい出来心で買い付けてしまったImpulse。コンポがSTXなので推定1994年頃の中位モデルだと思われます。 なんで「出来心」を持ってしまったかと言えば、この状態の良さ。保存状態の目安のひとつであるリアスプロケットやチェーンにほとんど錆がなかったことから、室内保管されていたことが推測できました。VantageM35程ではないですが、かなりの美車だったので押さえておこうと思ったわけです。 カスタムの軸は前々から興味があったNITTOの3ピースバー。あと、SCOTTといえばゲレンデ!80〜90年代のスキーウエアよろしく、ビビッドなカラーでつくろうと思い、パープルのフレームに対して、ネオンカラーのパーツをどんどん加えて行きました。 とは言え、お金がかかりそうな機関系のパーツはかなり状態がよくてステイだったので、いちばん高価なパーツはクラムワークスが塗装して販売しているJackBikeRackだったりします(22000円!)。 細身のクロモリフレームにMAXXISのSPACE(26×2.10)を組み合わせて細マッチョに。3ピースバーのフラットなポジションは、普段クロスバイクやロードバイクに乗っている人にもすんなり馴染むと評判です。 因みに販売もしているので、レンタル試乗で検討したい方がいたらお問い合わせください。